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2013年2月 8日 金曜日

遺言知識②~代筆で作った遺言書は有効?~

当サイトにお立ち寄り頂き,ありがとうございます。
弁護士の伊藤崇です。

「亡くなったお父さん(お母さん)は,高齢で手が震えてしまうので,私がお父さん(お母さん)の言葉を聞いて代筆して遺言書を書いた。」

高齢や病気のために自分自身で遺言書を書くことが難しく,
そばにいる御家族に代筆して遺言書を書いてもらった,
この遺言書は有効にならないのか?
そういった御相談を頂くことがあります。

遺言書には大きく言って
①自筆証書遺言
②公正証書遺言

の2種類があります。

自筆証書遺言は,遺言をする人自身が作成する遺言書で,
公正証書遺言は,公証役場で作成してもらう遺言書です。

自筆証書遺言の作成方法は法律で次のように厳しく定められています。

民法968条1項
「自筆証証書によって遺言をするには,遺言者が,その全文,日付及び氏名を自署し,これに印を押さなければならない。」



この法律に規定されているように,自筆証書遺言の場合には遺言書に記載する全ての文書(=全文),日付,氏名を自分で記載(=自署)しなければならないのです。

ですから,代筆で作られた遺言書は原則として無効,ということになります。


では,高齢や病気で自分で遺言書を書けない人は遺言書を作れないのか?
というとそういうわけではありません。

高齢や病気で自分で遺言書を書けない場合には公正証書遺言を作成すればよいのです。

公証役場の公証人に対して遺言内容を口頭で伝えれば,公証人がそれを遺言書にしてくれます。
また,病気などで公証役場まで行けない場合には,公証人が病院まで出張し,病室での遺言書の作成に応じてくれます。

是非,覚えておいて頂きたい内容ですね。


投稿者 南舘・北川・伊藤法律事務所

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